AKIYA cornerstone
アンティークハウス with サウナ・ドッグラン
AKIYA nehemiah
瀬戸内海が目の前にある小さな古民家宿
この宿2軒は私達夫婦2人で廃墟をセルフリノベーションして宿に作り変えました。そして小さな島の小さな町のなかで2020年の7月に AKIYA nehemiah をオープンしました。その後2023年の3月に AKIYA cornerstone をオープンしました。宿ができるまでの話をしたいと思います。
廃墟から宿の話
-迷子
淡路島に移住する前は私達トモヤ「日本人」とシェリル「オーストラリア人」は東京でファッションブランドをやっていて住んでいました。 都会の生活のストレスと人間関係の複雑さで限界になって、その状態に飽きていました。。デトックス旅 (本当はただの目的のない旅行)にでかけようと思っていました。
Google Mapsで徳島のウチノ海にピンを合わせました。気持ちよくて、自由そうな場所だな。。と期待しながら、到着まで18時間(お金もないのでもちろん下道で)という道のりに出かけました。徳島に行く途中に通る明石海峡大橋を渡った時、そこから見える島を見た時、、この場所だ!という確信がありました。
-考えずに行動する
次の日まっすぐ不動産に行き、安い物件があるかどうかを聞きました。貯金も計画も無かった(今もない)けど、何かあるのを感じました。
500万。。。。全然高い!
200万。。。まだ高い
何軒か見せてもらったあと、最後の最後に冗談混じりに「こういうのもあるんです」と一つの家みいたな画像を見せてくれました。草だらけで草しか見えないと思いきや、後ろの方に家っぽいのがある写真。
一目惚れでした。
-内見
次の日は内見でした。10年以上空き家で10年分の砂、とそのうえ元気なジャングルが育っていて、玄関の上の方しか見えませんでした。裏にある缶詰っぽい勝手口から入り、崩れそうな窓からなんとなく入り、何年分のゴミ(持ち主がhoarderだったかも)をかき分け踏みながら入りました。
完璧でした。
この空き家は10万円。
購入して、1ヶ月後淡路島に引っ越してきました。(もちろんその時もなんの計画もなかった) 売り主さんにはとても感謝されました。
-希望を無くす
外壁が見えるまでの草刈りは1週間ぐらいかかりました。砂・土の片付けとゴミ捨てにはまた何週間もかかりました。暇をみつけ1年ほど行ったり来たりしながら、(引っ越したばっかりはマンションに住んでた。)天井、床、お風呂と土壁を解体しながら、やっと構造まで見えてきました。
雨漏りもしていて、シロアリにも食べられ、水道、下水、ガスも無かった。99.9パーセントの人には無理って言われて、解体するしかないって何回も聞きました。
大工や家づくりの経験何もなくて、ただのファッションデザイナーだったから、どうしようもできないから、何年もほうっておきました。
-冒険の始まり
突然2018年5月に物置にするつもりで作業をまた始めました。作業といっても放置してさらにボロボロになった土壁を全部落としたり、見るにたえられない腐敗臭のするキッチンの解体ぐらいでした。そんなことをやっていると知らないおっちゃんが急に現れて、
「よー転けとるの~」と一言。近所の大工さんでした。この家は何年もかけて歪み、手で押すと揺れるほどでした。全く気付かなかったけど、倒壊寸前でした。
そのあと大工さんの数日のレッスンが始まったのです。
レッスン1→ コンパネ2枚で作業台を作る!
レッスン2→ 筋交いの入れ方!
その時ホームセンターで買った3000円丸ノコしか持ってなく、しかも全然上手につかえないし、まっすぐもきれなかった。差し金や筋交いっていう言葉も知らなかった。
レッスン3→ 伝統的な古民家の柱のホゾとり、そして家をジャックアップして一本ずつ柱を入れ替えた(すげー怖かった)
レッスン3→ 根太掛け
そこまでやった時その大工さんは消えて私達だけになりました。
-信仰で生きる
新しい挑戦が急にはじまり、また何の目的もなく2018年5月ファッションブランドをやめて2人でバイトをしながらこの家のリノベーションにはまっていきました。そこからは本当に初めての事ばかりで、人に聞いたり、自分たちで考えたり、インターネットで調べながら実践してみるの日々でした。自分達の手で絶対に無理と思われた家をリノベーションできるスキルがついていくことに対してものすごいワクワク感と驚きで、全ての時間をこの家にあげました。
民宿にする目的はリノベーションしてる途中で出てきました。民宿完成までの間にもう一軒空き家を買って自分たちの家兼店にリノベーションしたり間に本当に色々にありましたが、2020年6月頭この民宿の最後の工事がやっと終わりました。振り返ってみると二年ぐらいリノベーションしてました。。本当に疲れた!
-自分のままでいい
この家を通してこのエリアと淡路島を好きになりました。
私たちにとって、この家はただの建物ではなく、この家から私たちの人生にとって大事なたくさんのことを学びました。世間体や社会が期待する行動に従うのではなくて、自分らしい行動を聞いて動いて、自分のままでいいんだという事。この家がゴミから宝物になった変身は神様の奇跡と私達に対する大きな約束の証拠です。
AKIYAネヘミヤ(nehemiah)という名前を選んだ理由は、聖書に書いてあるネヘミヤも人から絶対に無理と言われ、思われていた仕事を、神様の助けと力で成し遂げたという出来事が由来です。
2年という時間でリノベーション以上の勉強もあり、神様と手伝いにきてくれた人と周りで応援してくれたみなさんの協力には感動して、本当に感謝しています。
私達はこの家からもらったものがすごくあったから、あなたとシェアしたいです。
私たちが作った古民家民宿に泊まることが人生に残る思い出になったり、小さい島のちいさい町の小さい民宿での息抜きになるような場所にしたいです。
廃墟から宿に変えた話はYOUTUBEへ↓
2軒目の廃墟との出会い⇩
⬆︎購入時の写真 2021/6
この建物との出会いは、散歩中に偶然通りかかり発見した。
最初はただの廃墟だなという感じだったが、数日たつとだんだんと気になってきて持ち主を探すことにしました。
持ち主の目星がついたので、早速その人の家のポストに手紙を入れて待つことにしました。
数日後連絡があり中を見ることに。。
「カギ空いてるから勝手に見ていいよ」という感じでした。
-雨漏り、木と草が伸び放題、ボロボロ
またこんな状態か。。
実は1軒目の宿「AKIYA nehemiah」の購入時と同じような状態だったが、どうやって変化させれるかワクワクした気持ちでいた。
何十年放置されたこの廃墟は朽ちていくか、解体されるかの建物だった。
そして、この後チャレンジを受け取る事を決めました!
このチャレンジが長くなるとも知らずに……….。
-自然との戦い
伸びすぎた草と、あちこちに生えた木で敷地に入る事ができなく家も見えない状態でした。
最初はジャングルの中に草刈機とチェーンソーで切り込んでいきました
-高さの恐怖を乗り越えて
中の片付けと解体が終わった頃、雨漏りを止めるため初めての屋根工事に取り掛かりました。40kgのスレート屋根を解体し下ろすのは本当に怖かったです…….。高さとの戦いに加え雨との戦いもあり最初からこのチャレンジの厳しさを感じました。
-二度とやりたくない
家全体の耐震補強。
生コン車から2人バケツリレー、バイブレーターでコンクリートを詰めていき、コテで均していく。そしてまた生コンを運ぶの繰り返し。
完全に人が足りてない!! コンクリートが固まる前の限られた時間の中で死にそうになりながら家の基礎を強くしていきました。
二度とやりたくないチャレンジでした….
-日本とイギリスの古さが混ざる時
19世紀のイギリスの窓やドアを日本家屋に入れました。日本のサイズと間取り、自然環境に合わせてヨーロッパのドアや窓を直しながら入れ込んでいったのですが、とても繊細で大変な作業でした。明治時代に洋風建築を作った人たちの大変な気持ちが少し分かった気がする。
-片付け3割 解体4割 造作3割
こういう廃墟のリノベーションは本当にマイナスからのスタートで、内装の工事にたどり着くまでに諦めたくなる。
-最後の最後のラストスパート
田んぼだったこの土地は細く長く広い。最初は足も入れなかったこの土地が家と一緒に生まれ変わってきた。この時は長かった工事を思い出しながら、最後の力で庭を整えていった。
-家を建てる者たちの見捨てた石それが礎の石になった 「ルカ20:17」
1年半の真夏から真冬まで季節を一周半。ここまでボロボロの廃墟は正直解体して、新築を建てた方が簡単で早いけど、歴史と味を残したくてこの道とこの方法を選んで、やっと通り抜けました。
ですがやっぱり私達の作品作りと、もう一つの目的の宿として貸し出すと。
そして使ってくれる人が満足してくれること。
本当に満足感の高い、大型犬まで泊まれるおしゃれな宿をもう一回作るチャンスが欲しいと2人で思っていました。その夢は AKIYA cornerstone で形になってきました。
お客様を想像して作ったこの宿を皆様とシェアするのが楽しみです。
廃墟から宿に変えた様子はYOUTUBEへ↓
またやります!今回宿じゃない⇩
-2024/10
2024年の3月にまた空き家を購入してしまいしました!😭また宿に返信させるという予定でしたが、近所の反対で計画をやめました。
私達は宿を始める前からずっと前から思い描いてることがありました。何年もずっとその理想を探していたのですが、私達の人生を振り返ってみると、一回も理想的で完璧な状況はありませんでした。でも与えられた状況に向き合って、ゴミから宝物にすること。実はそれが一番私達らしくて、楽しいです。
だから、私達はこのボロボロの空き家から、私たちが理想していた店に変えるチャレンジをしていきたいと思います。今のところは古着と自分たちで作る服の店にしようと思っています。これからぼちぼち空間作りに入る。。そのあと服作りに戻ります。
この冒険を一緒に乗りたい方、是非このインスタをフォローしてください↓
どうしてリノベーションを続けていく?
自己紹介はこちら↓